・スポンサーサイト ・歴史・時代小説論 6)まとめ ・歴史・時代小説論 5)山本周五郎 ・歴史・時代小説論 4)吉川英治 ・歴史・時代小説論 3)吉村昭 ・歴史・時代小説論 2)藤沢周平 ・歴史・時代小説論 1)司馬遼太郎

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カテゴリ:歴史・時代小説論のエントリー一覧

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  • 歴史・時代小説論 6)まとめ

     司馬遼太郎・藤沢周平・吉村昭・吉川英治・山本周五郎の五人の大作家の作風を通じて、歴史・時代小説とは何ぞやということをこの小論では考えてみようとしたのだが、その答えは、結論から言えば出なかった。そもそも無謀な試みだったのかもしれない。しかしながら、五人の作風の違いはよくわかったので、ここでまとめてみたい。 司馬遼太郎を五人の中では私は最も読んだ。それは小説だけでなく、対談や随筆、「街道を行く」もか...

  • 歴史・時代小説論 5)山本周五郎

    山本周五郎を読んでみようと思ったのは、黒澤明の映画「赤ひげ」を観たからだった。黒澤映画は高校時代に「七人の侍」を観て以来、心酔し、ほとんどの映画を観た。しかし映画を観るだけでは飽き足らず、全集を買って、脚本まで読んでしまった。その影響からシナリオを勉強し、二本書いて公募に出したことがある。いま読み返すとあまりにお粗末な出来で顔が赤らむが、小説の執筆に少しは役立っているようである。 さて映画「赤ひげ...

  • 歴史・時代小説論 4)吉川英治

     吉川英治は国民文学作家と称されることが多い。国民文学作家の定義は曖昧だが、日本人なら誰でもその名を知り、一度は読んだことのある作家をいうらしい。他に松本清張・司馬遼太郎もこのように呼ばれることが多い。しかし、この三人のうち現代ではもっとも読まれなくなったのは吉川だろう。松本はいまでも彼の原作によるテレビドラマが放映されるほどの人気だし、司馬が死んでからは「司馬さんが考えたこと」「司馬さんからの手...

  • 歴史・時代小説論 3)吉村昭

     吉村昭は単に歴史小説家の一人という範疇に加えただけでは、彼の一面を語ったことにしかならない。それほど彼の執筆には多岐に渡る。具体的にはWikipedeiaをクリックし、彼の作品群を見ていただきたいが、個人的には「羆嵐」のような動物文学が私は最も好きだ。吉村はシートンのような動物記が書ける、日本では数少ない作家になるかもと私は期待していたが、吉村の目指した方向は「記録文学」だった。それは「戦艦武蔵」に代表さ...

  • 歴史・時代小説論 2)藤沢周平

     藤沢周平をはじめて読んだのは三十代後半、おそらく四十近くになってからだと思う。 藤沢周平の名は知っていたが、ずっと私は彼を敬遠していた。それは私が福岡県・鹿児島県・大阪府・奈良県・広島県に住んだいわば「西の人間」であり、藤沢が山形県出身で、庄内藩をモデルとした「海坂藩」や江戸を舞台した小説を書く作家だと知っていたからである。東北や江戸になじみの薄い私は、あえてそこを舞台にした作品を読みたいとは思...

  • 歴史・時代小説論 1)司馬遼太郎

     歴史小説と時代小説はどう違うのかについて、私見を述べたい。この違いを説明するのに、きわめて便利な言葉を森鴎外が書いている。「歴史其儘と歴史離れ」というタイトルの評論がそれである。鴎外の言葉を借りれば、「歴史をそのままを書くのが歴史小説、歴史を離れて時代を書くのが時代小説」と、私は認識している。しかし世間の認識は違うようである。歴史から離れていようとも、歴史上の人物の面白さを生き生きと書くのが歴史...

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