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カテゴリ:現代小説のエントリー一覧

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  • 短編小説「手合(てごう)」原稿用紙換算24枚

    「こちらは江田島警察署ですが」その電話は師走も半ばを過ぎ、そろそろおせち料理の買い出しに行こうかと考えていた日曜日の昼下がりにかかってきた。江田島には六十九歳になる父が一人で住んでいる。父に何かあったんだ。私は思わず受話器を握りしめた。 電話の奥のくぐもった声は私の名前を確認したあと、さらにたずねた。「里村雄三さんの娘さんですね」「はい、そうですけど、父に何か……」 父の名を告げられたことで、私の胸...

  • 短編小説「盗作」原稿用紙換算30枚

           1 新聞はきまって朝日・読売・毎日の順で、卓上に置かれた三大紙に眼を通す。それがT新聞文化部部長に昇進したばかりの佐伯の朝の日課であった。T新聞はT県の県庁所在地T市に本社を置く地方紙だが、佐伯は勤続三十五年、定年を三年後に控えて、ようやく部長に昇進した。 三大紙は各紙の販売店からT新聞に配達され、各部局に数部、それと部長職以上は各人の卓上へ置かれる。部長に就任した喜びをかみ締めるのは...

  • 小説執筆に役立つHPベスト3

     小説を執筆する上で、非常に参考になるHPがある。そのうち、私がベスト3だと思うものを紹介したい。 まず何といっても「青空文庫」を挙げたい。これについては知ってる人が多いので説明は避けるが、これを私は盗作防止と表現を真似るために読む。具体的にいえば、詩人が虎になる話を私が書きたいと考えたとしよう。しかし中島敦の「山月記」という高校の教科書に載るような先行作品がある以上、そんな話は書けない。そこで自...

  • 短編小説「新球場で会いたい」原稿用紙換算25枚

     国道2号線を屋根に雪を載せた車が数珠つなぎにのろのろと走っている。広島は今年一番の寒気に見舞われ、昨夜から降り続いた雪が三十センチほど積もっていた。    白い息を吐きながら、私は駐車場に並べられた展示車へ熱湯を注ぎ、雪を溶かした。新人営業マンの私にとって、洗車は仕事の基本だった。それにしても雪が降ると気が滅入る。 雪は洗車の手間を増やすだけでなく、ディーラーにとって厄介そのものだ。雪の日の平日...

  • 短編小説「相生橋」 原稿用紙換算25枚

    2007年度中国短編文学賞3席入選作品です。プロ作家3人の評価 男性D.T氏(選評):今回の応募作には、時代を反映して、認知症や老人介護を描いたものが多かった。中でも、「相生橋」が一番素直に書かれていた。 亡父の働いていたビルに明かりがついている。「父さんご苦労さん」と息子が手を振る。あるいは、職場の隣だから義理でカープ球団を応援するのだ、と言いわけをする父など、妙にリアルである。 「会いにきて」...

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