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2010年02月のエントリー一覧

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  • 「僕はパパを殺すことに決めた」草薙厚子 ☆

     2006年6月に起きた奈良県田原本町で起きた、東大寺学園高校1年の少年による放火殺人事件を取り扱ったノンフイクションである。この事件で少年の継母と血のつながらない弟妹の三人が犠牲になった。また取材源である精神科医の崎濱医師が供述調書を著者へ漏らしたとして、秘密漏示罪で逮捕・起訴され、懲役4か月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。本書は崎濱氏が逮捕される原因となっただけに、前々から読みたいと思ってい...

  • 「悼む人」天童荒太 ☆☆☆☆

     死者を悼む、しかもまったくの見ず知らずの死者を地方紙などから探し出し、その死亡現場で悼む行為を続けながら旅をする男の物語である。この小説の構成はかなり凝っている。まずプロローグで「悼む人」の簡略が紹介されるが、読み進むとそれがある週刊誌の契約記者のサイトに寄せられたメールだとわかる。また本章の見出しは、目撃者・保護者・随伴者・偽善者・代弁者・傍観者・捜索者・介護者・理解者というように、すべて「者...

  • 都道府県別の平均所得

     内閣府が都道府県別の平均所得を発表した。それによると1位は東京の454.0万円、最下位は沖縄の204.9万円、全国平均は305.9万円だそうだ。また私の住む広島は10位で、奇しくも全国平均と同額の305.9万円である。この統計からどんなことが読み取れるかを考えてみたい。 まず東京と沖縄では約250万円の差がある。このことから東京で暮らすには、沖縄の倍以上の所得がないと、生活が苦しいと思われる。し...

  • 「遺言」桶川ストーカー殺人事件の深層☆☆☆☆☆清水潔

     1999年に10月に起きた桶川ストーカー殺人事件について、写真週刊誌「FOCUS」のカメラマン記者である清水氏が取材の過程を記録した著作である。この事件を私は鳥越俊太郎氏のテレビ番組「ザ・スクープ」で取り上げたのを観た記憶があるが、この著作を読んで鳥越氏の取材以前に清水氏が警察より早く真犯人にたどりついていたと知り、驚いた。清水氏は被害者の友人から「被害者は小松と警察に殺された」との証言を得、取...

  • 橋の上の「殺意」鎌田慧 ☆☆☆

     2006年4月から5月にかけて起きた、畠山鈴香被告による秋田連続児童殺害事件についてのルポタージュである。タイトルの「殺意」が括弧でくくられているのは、最初の殺人である実の娘の彩香ちゃんの殺害について、著者が被告の「殺意」に疑問も感じているためである。また彩香ちゃんの殺害現場については「大沢橋」とされ、この本の装丁にもその写真が使われているが、著者はこの点についても疑問を呈している。 それに著者...

  • 立松和平氏逝去

     立松和平氏が享年63で病死した。氏の作品「遠雷」は大学時代に読み、中上健次の「枯木灘」とともに強い衝撃を受けた。このサイトの「☆5つ評価」の記事でも取り上げたが、私にとっては一、二位を争う印象深い作品である。しかし「遠雷」以外にもその続編である「春雷」や、大学山岳部を扱った「日高」も読んだが、読了できなかった。「遠雷」の強烈な印象に比べ、はるかに劣っているように感じた。「遠雷」は根岸吉太郎監督の...

  • 朝青龍と世間

     朝青龍が引退を表明した。私は朝青龍のアンチファンであり、ファンである。朝青龍が勝つと、「ええい、また勝ちやがった。いまいましい」と思うし、負けると、「何で負けるんや」と腹を立てる。だから私は、彼のことが好きなのか嫌いなのか、自分でよくわからない。 今日の引退会見をテレビで何回か見ていて、感じたことがる。それは彼が引退する理由を、「世間をお騒がせし、たくさんの方に迷惑をかけたからだ」と述べたことだ...

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