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映画「沈まぬ太陽」とテレビ「不毛地帯」

 映画「沈まぬ太陽」を観た。テレビドラマ「不毛地帯」は毎週観ている。いずれも山崎豊子の原作なので、あわせて論じたい。私は彼女のファンであり、原作では「白い巨塔(続編も含めて)」「大地の子」「沈まぬ太陽」を読み、テレビドラマ化された「白い巨塔」「大地の子」「華麗なる一族」を観たが、原作としても映像としても「大地の子」が最高だと思っている。
 さて映画「沈まぬ太陽」だが、期待ほどではなかった。御巣鷹山のシーンは「クライマーズハイ」より優れていたように思うが、ただいたるところが原作に忠実に作られていて、文章でなければわかりにくい為替差損の仕組みや、会長の辞任の理由などが、「原作を読んでいない読者にすんなりわかるのか」という疑問が拭えなかった。それに三浦友和が演じる強烈な上昇志向が何に基づくのか、それが不明瞭なまま物語が進むので感情移入することができなかった。主役の渡辺謙に関しては可も不可もなしという感想である。
 次にドラマ「不毛地帯」は「白い巨塔」に続いて、唐沢寿明が主演である。彼は原作者のお気に入りのようである。しかし「白い巨塔」のどんな手を使っても大学教授になりたい財前五郎役はハマリ役だったと思うが、「不毛地帯」の壱岐正役は彼には荷が重過ぎるんじゃないだろうか。壱岐正のモデルは元大本営参謀でシベリアに抑留され、帰還後に伊藤忠商事に入社し、会長まで昇進した瀬島龍三(故人)である。余談ながら、「沈まぬ太陽」で墜落事故を起こした国民航空の会長職を大阪の財界人(カネボウの伊藤会長がモデル・石坂浩二が演じた)に引き受けてくれるように総理から依頼されて説得し、また辞任を告げた(映画ではなぜか靖国神社で)のも、瀬島龍三(「白い巨塔で大河内教授を演じた品川徹が演じている。この役者は実にすばらしい)だとされている。そんな「国士気取り」の人物を演じるには唐沢寿明ではまだ若すぎるように思えるし、それに好演だった財前教授の印象が抜けないため、私はまだ彼の壱岐正役になじめずにいる。ただこのドラマでは遠藤憲一・松重豊などの「悪人ヅラ」の脇役が実にいい味を出しているので、これからもずっと観るつもりだ。
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