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朝青龍と世間

 朝青龍が引退を表明した。私は朝青龍のアンチファンであり、ファンである。朝青龍が勝つと、「ええい、また勝ちやがった。いまいましい」と思うし、負けると、「何で負けるんや」と腹を立てる。だから私は、彼のことが好きなのか嫌いなのか、自分でよくわからない。
 今日の引退会見をテレビで何回か見ていて、感じたことがる。それは彼が引退する理由を、「世間をお騒がせし、たくさんの方に迷惑をかけたからだ」と述べたことだ。似たようなセリフを、安治川親方(立浪一門なのに理事選挙で貴乃花に1票を入れた)も口にしていたし、貴乃花も自分を応援する6人の親方が二所の関一門を破門された際に口にしたような気がする。思うに「世間を騒がせる」ということはそんなにいけないことなのだろうか。それに何か行動を起こせば、その是非はともかく誰かに「迷惑」がかることは避けられないのではないだろうか。もちろん慣習を破って39歳の若さで理事に立候補しようという貴乃花や、借株の身ながら師匠筋の大島親方に投票せず、落選の憂き目を味あわせた安治川親方、泥酔して傷害事件(真相は藪の中で終わりそうだが)を起こした朝青龍の行為を同列に論ずることはできないだろう。しかし何かあるとマスコミの前で、「世間をお騒がせした」と頭を下げるのは、マスコミがあたかも国民の代弁者かのように「言論の自由」「民主主義」「横綱の品格」等々を振りかざし、まず頭を下げなければ記者会見が始まらないような雰囲気が、その場にあるためではないだろうか。
 朝青龍が頭を下げるべきは傷害事件の被害者であり、高砂親方であり、相撲協会であり、そして何より彼のファンに対してである。マスコミに対してではけっしてない。引退することによって、応援してくれたファンにもう自分は相撲を見せられないのだから、まずそのことを詫びてほしかった。しかし彼は「ケジメ」は口にしたけど、力が衰えたからではなく、愚行の連続、いわば身から出たさびが今日の事態を招いたことの、ファンに対する謝罪の気持ちを、私は彼の会見から感じることはできなかった。ただ、まだ相撲が取れるのに、追い詰められて辞めさせられる悔しさを感じただけである。
 朝青龍が土俵を去ることによって大相撲人気はさらに下がるだろう。そのことを思えば、朝青龍はもっとボロボロになりながらも土俵にしがみつき、たとえ解雇されても法廷闘争に持ち込んで、土俵に立ち続けてほしかった。自ら「引退」を口にするのは、彼のこれまでの言行(彼の内面は小心でナイーブであるという人もいるらしいが)から考えれば、ちと潔すぎるように思う。しかし、すでに25回と歴代3位の優勝回数を記録したことで、彼が燃え尽き、また彼の体はもうボロボロだったとも聞くから、今日の決断が彼にとっては「限界」だったのかもしれない。

後日追記
 朝青龍は理事会に呼ばれて、暴行の事実について質問され、「覚えていないけど、殴っていない」「殴っていないけど、示談した」と矛盾した発言をし、また示談書のコピーを提出したけど、示談金については黒塗りされており、その金額を明かさなかったことや、被害者からの寛刑嘆願書を個人マネージャーが報道陣に配ったことが理事会の心証を悪くし、解雇7出場停止5の裁決の結果、九重親方(千代の富士)らが「引退を表明しないと、おまえ解雇されるぞ」と説得したことが引退の真相らしい。しかしどうしても不可解な点があるので、それについて書く。まず当初は個人マネージャーの一宮氏が殴られたと報道された。これは後に「彼のミス」であると高砂親方は表明したが、殴られてもいないのになぜ殴られたと言ったのか、その理由を探ろうと私は彼のブログを読んだが、納得できる理由は何も記されていなかった。考えられるのは、一宮氏は朝青龍が誰かを殴るのを見て、事が大きくなるのを恐れて、自らが被害者の身代わりになり、事実を隠蔽しようとしたのであろう。その効果があってかどうかはわからないが、当初は武蔵川理事長の厳重注意だけで事が済みそうな様子だった。しかしマスコミが騒ぎ出し、また週刊誌に示談金はン千万などと書かれたため、理事会で強硬な意見が噴出し、引導を渡された朝青龍がついに観念したというのが、真相のようである。ならば事実関係を報道すべきマスコミが、なぜ暴行についての事実を朝青龍の「この話は済んだことだから、もうこれで終わり」という引退会見での発言で終わらせてしまうのか、その理由が私にはわからない。マスコミもまた引退して「過去の人」になる朝青龍からは、真相の究明を追及しても意味がないと考えているとしたら、マスコミはますます国民から信用されなくなるであろう。

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