RSS

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
▼このエントリーにコメントを残す

   

「遺言」桶川ストーカー殺人事件の深層☆☆☆☆☆清水潔

 1999年に10月に起きた桶川ストーカー殺人事件について、写真週刊誌「FOCUS」のカメラマン記者である清水氏が取材の過程を記録した著作である。この事件を私は鳥越俊太郎氏のテレビ番組「ザ・スクープ」で取り上げたのを観た記憶があるが、この著作を読んで鳥越氏の取材以前に清水氏が警察より早く真犯人にたどりついていたと知り、驚いた。清水氏は被害者の友人から「被害者は小松と警察に殺された」との証言を得、取材に乗り出すが、その愚直ともいえる取材方法が結実する過程が実にリアルに記されている。それに風俗関係者と接触するため、写真を自動販売機の裏に隠して確認を求めるなどは、「小説もどき」の展開である。
 また本書の中で、記者クラブに属していない清水氏が警察を取材にするにあったっての苦労など、読ませどころも多い。記者クラブに属するある記者が「おれらは警察記者であって、事件記者ではない」と自嘲する箇所なども面白く読めた。清水氏は埼玉県警上尾署の怠慢と組織防衛を鋭く批判しているが、真犯人に警察より早くたどりつけたのは、たとえ「三流週刊誌(本人談)」とはいえ、一マスコミ人として清水氏の矜持と執念によるものだと痛感させられた。
 私などは「とかくマスコミは」と、十把ひとからげにして批判するが、マスコミの中にも「サムライ」がいると反省させられた好著だった。
 ところで「FOCUS」は休刊になったため、清水氏は日本テレビに移り、冤罪が証明された足利事件を取材したそうだ。氏の今後の活躍をさらに期待したい。
スポンサーサイト
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
▼このエントリーにコメントを残す

   
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。