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さらば、わが愛 覇王別姫

 京劇の一場面である楚の項王が愛姫虞美人を刺殺し、項王も自害するという歴史の逸話をモチーフに、二人の京劇役者の交錯する愛憎を丹念に描いた映画である。中国映画の中では屈指の作品だと私は思っている。
 京劇に人生のすべてをかける虞姫役のレスリーチャンは、項王役のチャンフォンイーを恋する。レスリーチャンにとって架空世界である芝居がすべてである。しかし項王役のチャンフォンイーは違う。彼にとって京劇役者は「職業」に過ぎない。彼は妓楼に遊び、コンリーが演ずる妓女を妻に迎える。虞姫はどうしてもそれが許せず、二人は決別する。
 この映画の優れている点はいろいろあるが、青木という日本の陸軍幹部が京劇に理解を示し、青木は日本へ京劇を呼んだだろうと語られる点や、文革のリアルな表現と、そのさなかに捨て子だった青年がレスリーチャンから虞姫の役を奪う点などが印象的だった。
 ところでレスリーチャンはこの映画の公開から数年後に自殺し、チャンフォンイーは人気を博したレッドクリフで曹操役を演じている。何かこの作品が、二人の将来を暗示しているかのような思いを、私はこの映画を見終わって抱いた。
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