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「頼山陽」見延典子☆☆☆☆

 中国新聞に二年ほど前に約二年連載されていたのを、読んだり読まなかったりしていたが、このほど上下二巻をかなり時間をかけて読破した。内容は、山陽の人間性がかなり丁寧に書きこまれ、また彼を取り巻く家族や友人・知人などとの交流、女性関係、時代背景などもよくわかり、面白かった。特に筆者が女性であることに関係すると思われるが、山陽の妻の梨影(りえ)や、山陽の女弟子の細香(さいこう)との相克が面白く読めた。
 しかしいかんせん長い。それに人物表がないので、「あれ、これは誰だったけ?」と読みながら感じたことが何度もあった。
 それはともかく、江戸時代の文化人の教養の高さの一端に触れ、また「漢文」が当時の文化人の教養の形成に大きく寄与していたと再認識できたのは、有意義だった。山陽は「日本外史」を漢文で書いているが、たとえば山陽が神辺の廉塾を出奔する以前に、壁に「山水凡、先生頑、弟子愚」と落書きしたそうだ。これなどたった九文字なのに、その内容の深さだけでなく、師である菅茶山への反発や、山陽の焦りまでが垣間見えるところが、漢文の奥の深さかと思う。
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