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「広島学」岩中祥史 ☆☆

 一言でいえば広島をありとあらゆる面から論じ、解説した本である。いま広島では売れに売れ、このところずっとベストセラー1位である。私は広島に生まれ育ったわけではないが、広島に住んで20年以上になるので、興味を持って読んだが、得たものは大きくなかった。交通・地理・歴史・原爆・移民・企業・偉人・文化・教育・カープなどさまざまな角度から広島が論じられているが、筆者が独自の論を展開するのではなく、巻末に掲載された膨大な「参考文献」からの紹介が多く、論考というよりガイドブックのように総花的であるという印象を否めなかった。
 また筆者が唱えるは論考にしても、広島人はラテン的であるという論調にも違和感を覚えた。
 筆者は名古屋人でもあるにもかかわらず、「博多学」「札幌学」などの著作をものにし、また本著を執筆するにあたって、縁もゆかりもない広島を20回以上、取材に訪れ、膨大な資料に目を通したことは、本著を読めばよくわかる。その苦労は誠に多とし、敬意を表するが、広島に住んでいる読者としては、内容が「表面的」であり、感心する、あるいは蒙を啓かれる点はほとんどなかった。
 どこかの大企業に務め、広島に支店長として赴任する管理職が赴任する前に、こういう著作を一読するのは意義があるかと思うが、そうでない読者にはあまりお勧めするほどの著作ではないとういのが、正直な読後感である。
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