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「これでいい野田」? 民主党代表選

 民主党代表戦の結果について私見を書く。小沢に擦り寄り、政策と信念を曲げた経済評論家上がりのお坊ちゃま(国会で涙を見せるような)海江田が143票と微妙なトップを取ったが、決選投票で「どじょう」を自称する野田に大差で敗れ、野田が215票で当選した。意外だったのは、後だしジャンケン前原の74票という少なさと、野田の102票という多さである。海江田の得票はこんなものだろうが、決選投票で34票しか上積みできなかったのに、野田が113票と、倍以上も上積みできたのは、やはり党内に小沢アレルギーが強く、また海江田の傀儡性が見抜かれていたためであろう。
 それにしても野田の演説はよかった。司馬遼太郎・藤沢周平・山本周五郎の三人の作家を引き合いに出して、自己の夢と信念を語った箇所は同世代で三人の愛読者である私は大いに共感を覚えたし、当選挨拶の「坂道を雪だるまをおして登る」というたとえも感銘を受けた。「ノーサイドにしましょう」と語ったあと、少しだけ間をおいて「もう」と付け加えたところは、さすがに駅前演説から鍛えた「演説の名手」だと感じた。小沢の前で練習させられたにもかかわらず、原稿に目を落としながら語った海江田との差は歴然としていた。
 ところで野田の支持率は4%だそうである。菅内閣発足当時が57%、鳩山にいたっては政権交代の期待感もあって70%前後だったと記憶するが、それに比べればあまりに低い。この4%という数字は誰が首相になってほしいかという調査だから、いずれ野田内閣が発足して行われる最初の支持率調査では、民主党の長期低迷と不人気を考えれば、30%前後になるだろう。しかし小渕前首相のように不人気と知名度の低さから始まった内閣のほうが長持ちしたので、「大化け」する可能性もある。自民党の石破は「漢方薬のようにじわじわと効いてくるのは攻めにくい」ともらしたそうだ。
 しかし野田が増税論者である点が、私は反対だ。野田は「財務省公認候補」とまで揶揄されたが、財務省の言いなりになって、増税、特に消費税の税率アップを進めたいのなら、「私は不人気で、選挙向けの顔でありませんから」などと逃げず、衆議院を解散し、正々堂々と国民に信を問うべきだ。そうすうれば、国民はバカボンのパパのように「これでいい野田」と納得するだろう。そのために民主党が敗れ、野に下ることになっても、それはそれでやむをえないと考えるような度量も政治家には必要だと考える。
 それとまたも敗れた小沢だが、彼の凋落は目をおおうべきなのに、いまだ彼のもとから離れない議員が多いのが、私には不思議でならない。彼は選挙と政局には強いかもしれないが、彼の手法はすでに時代遅れであり、国民の広汎な支持を得られるものではない。その一例である、子ども手当てなどのばらまき、人気取りが、財源なくしては実現できないことはあまりに自明なのに、「原点」にこだわる小沢に「明るい未来」はあるまい。
 それとNHKの放送を見て思ったのだが、そのボルト並みのフライングである。まだ決戦投票中なのに、鹿野陣営や馬渕陣営が海江田以外に投票すると報じたり、壇上で事務局員が集計中なのに、票の束を見てか、「野田候補、代表決定へ」とテロップを入れた。NHKとしては「当確」を出すような感覚かもしれぬが、視聴者としては実に興ざめだった。ちなみにチャンネルを民放に代えたが、こんなテロップを流しているところはなかった。

後日追記:野田内閣の支持率は共同通信の調査によれば62%、朝日新聞の調査によれば53%だそうだ。日本人はそんなに「どじょう」が好きなのか、民主党の体たらくを思えば、ご祝儀相場とはいえ、あまりに高い「期待値」かと思うが、野田にすればもっと低いほうがやりやすかったであろう。どうせ、これから下がる一方だろうから。
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