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DVD「悪人」と九州弁

 このブログで絶賛した吉田修一原作の「悪人」をDVDで観た。脚本に原作者も関わっているせいか、ほぼ原作どおりだという印象だったが、犯人の祐一が通いつめるうファッションヘルスの女性や、殺された女性と関係を持った塾講師はまったく出てこなかった。
 私はこの作品を解く鍵は「灯台」であると言及したが、映画でもそれが生かされていて、五島にあるらしい灯台は実に印象的だった。それに「ばあちゃんが悪かわけじゃなか」と言葉をかけるバスの運転手も登場したのは、嬉しかった。
 この作品で深津絵理はモントリオール最優秀女優賞を受賞したが、彼女の演技はさすがだった。特に佐賀駅の自転車置き場で涙を落とすシーンは感動した。ただ原作を読んでもこの映画をわからない点が二点ある。なぜ光代は祐一が殺人犯と聞かせれても、逃げようとしなかったのか。そしてラストのなぜ祐一は光代の首を絞めようとしたのかである。この点は依然として不可解なままであった。
 演技に関しては、深津以上に感心したのが満島ひかりである。彼女は居酒屋で同僚の「もう、したと?」という質問に、「だって、そんためにおうたんやもん」とケロリとして答える。その尻軽な言動と、殺人現場を訪れた父親の前に亡霊として雨に濡れた姿で現れる、その清純さとの落差には驚いた。彼女の演技は堺雅人主演の「クヒオ大佐」でも観たが、それよりはるかにうまくなっていた。私は観ていないが、NHKの朝ドラ「ひまわり」に出演して人気を博しているらしいが、要注目の女優が出てきたという印象である。
 それから出演者の九州弁もよかった。妻夫木は福岡、深津は大分出身だから、無理がなかったのかもしれない。ただ共通語で「どう」、関西弁で「どない」を、佐賀弁では「どがん」と言うのは知らなかった。福岡弁では「どげん」、熊本弁では「どぎゃん」、鹿児島弁では「いけん」(鹿児島弁は人為的要素により九州弁の中でも異色である。これは如何(いかん)という古語の変形らしい)と、一口に九州弁と言ってもかなり違うが、出演者のセリフやイントネーションで違和感を覚える箇所はなかった。
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