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「迷ったときの塾選び・広島」南々社(立ち読み)

塾選び
 
全国私塾情報センターの塾業界ニュースで紹介されています。

はじめに/わが子に合う学習塾を選ぶために
比較検討する正確な情報のないまま、塾を決めていませんか?

1.塾選びの基準――うちの子どもは、どの塾が合うのか?
 塾を選ぶ基準として、まず塾へ通わせる目的を保護者と小学生のお子さんの間で明確にしておく必要があるだろう。中高一貫校の受験を目指すのか、小学校の授業についていけないために学力を向上させたいのか、公立中学校入学のための予備学習として塾に通わせるのでは、異なる塾を選ぶべきであろう。なぜなら塾にはそれぞれ特色があり、得手不得手があるからだ。さらに国私立難関中学に関して言えば灘・ラサールといった名だたる進学校を受験するのか、それとも広島市内の広島学院やノートルダム清心を受験するのかで、塾の指導内容をあらかじめ調べておきたい。
 また公立高校の受験に関しても、難関とされる基町や国泰寺、それに高校からの入学も可能な広大附属や県立広島、あるいはそれ以外を受験する場合で、候補とする塾は異なってくるだろう。
 塾を選ぶにあたっては、新聞の折り込みチラシやホームページ、それに塾の主宰する説明会や無料体験授業、各塾の発表する合格者数または合格率が参考になる。しかし、合格者数や合格率はそれを高めるために、本科生以外に定期講習を受けただけ、あるいは塾主催の模試を受験しただけの生徒や、進学をまったく希望しないのに成績優秀者が腕だめしのために複数校に合格する例が多く、実際の進学者とは異なるケ-スも少なくない。本書の合格実績はすべて塾発表によるが、その内容は非公表、概算、校名のみ発表し合格者数は発表せず、2006~2008の3年度分、創設から2008年度まで、合格者と受験者を発表というように、実にさまざまである。
 さらに数字に表れない塾選びの基準として、授業のレベル、講師の質、教室の雰囲気などが考えられる。こういった点も比較検討して塾を決めたい。しかし、その情報を得るのはなかなか容易ではない。最善の方法として、いくつかの塾を訪問し、担当講師から詳しい説明を受け、さらに授業も見学し、無料体験入塾も経験するという方法が望ましい。しかしそれには時間がかかる。
 そこで本書は広島県内の学習塾に、学力向上のための教育技術や指導カリキュラム、たとえば学校教科書に準拠して教えるのか、オリジナルプリントを使用するのか、定期テスト対策はどのくらい行うのか、さらに合格のための取り組みなど、各塾の運営システムについて、実際に足を運んで塾長や責任者に面会し、細かく取材した。内容を通読していただき、お子さんが通う塾としてもっともふさわしい塾はどこか、その選定の判断材料として活用して頂ければ幸いである。
 中央教育研究所株式会社の梶浦隆章社長は良い塾の最低基準として、「講師の言葉使いが丁寧・服装に清潔感がある・午前中も電話に出る・教室が汚れていない・掲示物や看板が新しい・トイレがきれい・傘立てに古い傘や、下駄箱に古いスリッパが放置されていない」など、細かな点を指摘する。共通するのは、塾が生徒や保護者を「お客様」として、配慮しているか否かである。
 また塾はその規模だけでなく、そのタイプとして、進学塾-補習塾、一斉授業-個別指導、ターミナル型-地域密着型、フランチャイズ-地元資本、全教科授業-専門教科のみ、に分類される。それぞれに一長一短があるので、子どもの適性を十分検討した上で、塾を選ぶ必要があろう。
 以上の点を踏まえて塾をチェックし、かつお子さんと塾との相性がピッタリ合うのがもっとも望ましいと思われるが、その前提は“塾の情報公開”であると考える。それが本書出版の趣旨でもある。しかし、この趣旨に賛同を得られず、取材ならびに掲載拒否の塾が少なからずあったことは残念である。
 なお本書は塾の広告・宣伝を目的としていない。ゆえに塾からは広告料・掲載料の名目で代金をいっさい頂いていない。

2.本書利用のご注意
 本書に記載されている塾は編集部で協議し、複数の塾関係者が推薦し、かつ掲載を拒否しなかった塾である。また生徒数・合格実績が非公表あるいは概算、合格校の校名のみ公表の塾もある点をあらかじめお断りしておく。
 料金は2008年度の数字である。その見方について次の点を注意していただきたい。月額授業料が定期講習会のある月(春3/4、夏7/8、冬12/1)で増減する場合があり、月額授業料はそれ以外の月の基準料金を表している。定期講習会費用は外部生に向けた料金のケースが多く、特に春は実施せず・無料実施・有料実施と、塾によって異なる。また塾によっては授業料に追加いくらという形式で掲載している。さらに教材費にプリント代を含む含まない、テスト代が塾内は無料で外部団体主催は実費、塾内テストも有料、空調費・通信費・施設費などの諸経費が有料無料など、塾によってさまざまある。
 そのほか、代表者の略歴やコメント、塾卒業生のコメントや写真の有無、実名・イニシャル・匿名希望など、塾の希望を優先したため不統一であることも付け加えておきたい。

3.広島トップ校の序列が変わる!?
 高校入試を経験するより、中高一貫教育のほうが大学受験には有利であることはいまや常識である。広島でも、たとえば東大や国立大医学部の合格者で上位を占めるのは広島学院などの中高一貫校である。
 広島の男子校では広島学院と修道、女子校ならばノ-トルダム清心と女学院、共学では広大附属がトップというランク付けが定着した感があった。しかし、このランク付けに変動が起きつつある。それは、県立初の中高一貫校である県立広島、公立人気NO.1の基町、広島工業大附属から名称変更し、校舎も移転したなぎさ、そして鷗州塾を母体とするAICJの存在である。
 このうち三校は中高一貫校だが、基町は公立高校である。中学を受験する最大の理由は将来の大学入試を考慮した上での選択であろう。とすれば中学入試は経験せずとも、高校入試を経験したことで成績を伸ばし、大学合格の実績を上げている基町を取り上げることによって、比較検討の資料としていただきたい。本書ではこの注目の四校(いずれも共学)について、徹底リポ-トする。

4.わが子の受験合格のために
 保護者として、塾に一番、質問したいことは、「うちの子をおたくの塾に任せたら、うちの子は本当に成績が伸びますか、○○中学や○○高校に合格できますか」ではなかろうか。もちろん、保護者からこのように質問されれば、どこの塾もよほどの場合でない限り、「お子さんががんばれば、けっして無理じゃありません」と答えるであろう。しかしどうしたら子どもの成績が本当に伸びるのか、あるいは志望校合格のために塾はどんなバックアップを行っているのかを明かしてもらうために、受験指導のプロである、大手塾5社(鴎州塾・田中学習会・鯉城学院・若竹塾・学習共同体河浜塾)の代表や役員による座談会を企画した。
 学習指導や受験サポートだけではなく、広大附属・広島学院・修道・ノートルダム清心・女学院・県立広島といった中学の出題傾向、それに公立高校受験での推薦と一般入試の「必勝法」、特に内申点はどのくらい重視されるのか、大学受験のためのライブ授業と映像授業の違い、中学5教科の成績が伸びる効果的な学習法などについて語り合っていただいたので、あわせてお読みいただきたい。
 最後に、塾選びで大きなウエートを占めるのは、「近さ」ではなかろうかと考え、紹介した塾の住所一覧を巻末に掲載した。

5.個人経営塾の長所
 本書は生徒数の多い大手だけでなく、個人経営の塾も多く掲載している。その理由は大手であれ、個人経営塾であれ、子どもたちにとってみれば一つの塾であることに変わりはなく、塾の優劣は生徒の数とは必ずしも比例しないと考えるからだ。個人経営塾では「誰がどう教えるか」が、きわめて明確である。それが長所であると言えよう。また塾長はその地域に住み、地域と密着をはかり、それぞれの個性を発揮しながら、全人格を掛けて教育に携わっている。その思いと個性を紹介すべく、多くの塾長の顔写真と経歴を掲載した。


巻頭企画/――広島の進学事情と学習塾の現状・動向

1.広島の進学事情の特色
 広島の進学事情として、私立の中学・高校が多く、また中高一貫校を15%程度の小学生が受験する点が挙げられる。これは東京をはじめとする首都圏にもよく見られる傾向だが、その理由の一つに「公立不信」が考えられる。その要因について考えてみよう。
 まず学力。これはいわゆる「ゆとり教育」と週休二日制の導入による学習時間の短縮によって、大きく低下したと考えられる。教科書の薄さと絵・イラストの多さに驚いた保護者も多いだろう。また安全・思想面での諸問題は『広島の公教育はなぜ崩壊したか』『広島の公教育に再生の道はあるか』という鴨野守氏の著作(いずれも世界日報社の出版)に詳しいが、その内容の是非は別にして、こうしたセンセーシャナルなタイトルの書籍が出版されている点は注目に値する。
 また広島県では1998年まで公立高校の入試は総合選抜制度が採用され、必ずしも希望する公立高校に入学できなかった点も、保護者の間に「公立不信」を助長させる一因になったと考えられる。
 さらにこれは広島県に限ったことではないが、中高一貫校は高校入試がなく、学習課程を前倒しして生徒に学ばせ――たとえば中学3年生に高校1年生の授業として――高校3年生の一年間はまるまる大学入試の準備にあてることも可能である。このことがすなわち東大や国立大学医学部などの合格者数に反映しているのが実情である。うちの子をいわゆる「いい大学」に行かせたいと考える保護者にとって、中学受験はいまや常識であると言えよう。
 しかしここ数年、公立高校が大学進学に向けてかなり力を注ぎ、たとえば基町などは広大附属と変わらぬほどの合格実績を出し始めた。これにより、広島市内8校(基町・舟入・国泰寺・皆実・観音・井口・祇園北・安古市)と近郊2校(廿日市・海田)、県東部では福山誠之館・尾道北、呉三津田などからの国公立大学への進学者が増え、人気を回復している。中学受験を体験せず、あるいはそれに失敗しても、東大・京大クラスや国公立医学部を志望する生徒が、公立高校からかなり生まれている。

2.広島の学習塾の勢力図と今後
 広島県内には事業所にして約1000、教室数にして約1300の塾(そろばん教室やお稽古事、公文式などを除く)が存在するが、まず何と言っても鷗州塾、この存在を抜きに広島の学習塾は語れない。約2万人の塾生を抱える鴎州塾や、これに次ぐ6000人を超える塾生を抱える田中学習会といった大手塾をはじめとして、大手塾を塾生1000人以上と定義すると、県内では下記の塾が相当する(フランチャイズを除く)。
<鷗州塾・田中学習会・鯉城学院・白石学習院・家庭学習研究社・若竹塾・学習共同体グループ>
 この7社で塾関連の売り上げの50%以上を占めている。
 次に塾の分類として国私立中学受験と公立高校受験について、それぞれ見てみよう。
 まず国私立中学受験については、その入試問題を解くのは大人でも難しいといった特異性から、これに積極的に取り組んでいる学習塾は少なく、下記の八塾で主な国私立中学の合格者の90%以上を占める。
<鷗州塾・家庭学習研究社・鯉城学院・白石学習院・若竹塾・日能研・アイル・大木スクール>
 このうち、家庭学習研究社・日能研・アイルは中学受験専門塾で、小学生のみが在籍する。
 また志望校として全国の難関校を対象にしているか否かだが、<鷗州塾・鯉城学院・若竹塾・日能研>は全国と広島の難関校を受験対象とし、他の塾はおおむね広島の難関校を受験対象にしている。特にアイルは共学のなぎさ、家庭学習研究社は女子校のノートルダム清心や女学院の合格に向けて積極的に取り組み、実績を出している。
 なお中学受験は小4または小5からの入塾が一般的だが、最近では入塾生の低年齢化が進み、小3からの入塾も少なくない。しかし中学受験のカリキュラムとして評判の高い四谷大塚の予習シリーズを採用している塾へは、小4から通わないと追いつくのは難しいのが実情である。
 さらにこれらの塾はその指導スタイルによって「熱血指導型」と「冷静沈着型」に大別される。熱血指導型は講師が親身になってケアするため、講師のスキルといったマンパワーに頼る部分が大きく、冷静沈着型は教育システムに基づき、自立心を促しながら教えるため、依存心の強い子どもには向かない。
 どちらのカラーが強いかを取材した記者の印象によってあえて上記の塾を大別すると、下記のようになる。
「熱血指導型」田中学習会・鯉城学院・白石学習院・若竹塾・学習共同体グループ・大木スクール
「冷静沈着型」鷗州塾・家庭学習研究社・日能研・アイル 
 概して熱血指導型の方が通塾日数や指導時間が長い。
 一方、公立高校入試に向けてはどの塾も力を注いでいるが、鷗州塾・田中学習会・学習共同体グループが積極的に教室を開き、地元密着を図っている。しかし、個人経営の小規模塾やフラ同ンチャイズの個別指導塾も多くの生徒を集めている。
 それに加え、このところ、大手の塾の動きが活発である。鷗州塾は公立高校受験生のために低額授業料の別ブランドとして「公立進学ゼミWIN」を2008年度から立ち上げた。中学受験に対してこれまで積極的でなかった田中学習会が教育カリキュラムの四谷大塚システムの導入に続き、中学入試専門塾だった山口塾を吸収合併した。鯉城学院は早稲田アカデミー(小学低学年対象)や東大Z会(中高一貫生対象)と業務提携し、内容を大幅に変更した。このため三者による市場の寡占化が進むと予測する向きもある。また全国展開する個別指導や家庭教師斡旋システムのCM攻勢により、特に個人経営塾や中規模塾が経営的に苦しい立場に追い込まれ、かなりの塾が廃業に追い込まれるのではないか、という観測が流れている。
 中央教育研究所の調査によれば、昭和60年の広島県の学習塾の総事業者は約260件強だったが、22年後の平成19年には約1100件弱まで増加し、大手塾のチェーン化している教室を含めると、約1300強の教室が存在する。しかし平成7~8年くらいから毎年5~7%の塾が廃業し、またほぼ同数の塾が生まれているので、平成13~14年をピークとして、ほぼ横ばい状態である。しかし昭和60年に営業していた塾で、平成19年も営業を続けている塾は70件あまりの約26%である。
 このデータが示すのは、塾業界は生存競争が激しく、20年以上も経営を続けるのは容易ではなく、それだけ続けている塾には魅力があり、地域に根付いたからだと言えるだろう。 

 版元:南々社    定価1470円(税込)
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