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吉野弘の詩は疑問から始まる

 吉野弘が亡くなった。吉野弘という詩人の名を聞いて新聞記者が思い出すのは「お互いが少し愚かなほうがいい」というフレーズが有名な「祝婚歌」らしく、この詩が結婚式のスピーチで紹介されることが多いと天声人語は伝えていた。たしかにに「祝婚歌」や「酸っぱい苦労がふえた」という一節が印象的な「奈々子へ」も悪くはないが、彼の魅力はそれだけにはとどまらないと考える。電車で席を老人に譲れなかった少女の詩「夕焼け」や、英語ではなぜ人が産まれることは受動態なのかを読んだ詩(タイトルは思い出せない)、それに漢字の一部に他の漢字が混じっていることに気づかされる「漢字喜遊曲」など、日常の些事や言葉に対する鋭い着眼など、私は大いに影響を受けた。
 好きな詩人は誰かと聞かれたら、きまって吉野弘と答えるほど、彼に入れ込み、彼の詩ばかり読んでいた時期もあった。彼のしなやかな感性と平明な言葉づかい、それに「ささやかな疑問」から詩を書き始める手法などはもっと研究され、評価されてもよいと考える。冥福をお祈りする。合掌。
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