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「苦役列車」西村賢太☆☆☆☆

「そろそろ風俗に行こうかと思っていたら、芥川賞受賞の電話が来た」という何とも人を食った受賞の弁で世間を沸かせた(?)西村氏の受賞作である。西村氏のウリは中卒、そして父親が性犯罪の加害者として服役したことらしい。さてこの作品だが、帯に「平成の私小説家、ついに誕生」とあるが、主人公の名か「北町貫多」である。著者のペンネームをもじったことは一目瞭然であり、中卒で現場作業員をしているところなんぞが「私小説」である所以のようだ。その内容は「食欲と性欲」「劣等感とプライド」「ひがみ根性と自己欺瞞」のオンパレードだが、ちょっと古臭い文体がその内容とマッチして、かなり面白く読めた。
 また同時に収録されている「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」だが、主人公の腰痛に苦しむさまや川端賞が欲しくて欲しくてたまらない描写は、私も身に覚えがあるだけに、その表現力には驚かされた。
 西村氏は最近、テレビに出演し、「お笑いタレント」のようなリアクションを求められているようだが、「もったいない」と思わずにはいられない。テレビに出ることで、西村氏は「消耗」しているように見える。もっと執筆に専念すれば、新たな領域で、もっとすごい小説が書けるのはでないかと期待する作家である。
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