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「さらば外務省」天木直人 ☆☆☆

 先週の日曜日、やしきたかじんの「そこまで言って委員会」を観ていたら、天木直人氏が出演していた。天木氏は小泉元首相の選挙区である神奈川11区から出馬し、26:1の大差で敗れ、300万円の供託金も没収されたそうである。そこで元外務省官僚である氏に興味を抱き、この本を図書館で借りて、読んだ。
 アメリカの対イラク爆撃に異を唱えない日本に、駐レバノン全権大使だった天木氏は業を煮やし、「意見具申」を本省へ送り、この公電を全世界の在外公館へ配信する。そのため、天木氏は解任に追い込まれ、外務省を去る。この書は天木氏が外務省勤務を通じて知りえたことを、余さず記した暴露本である。
 日本外交がアメリカに追随一辺倒である点や、本省と在外公館のいびつな力関係、外務省職員の質の劣化などに対する天木氏の筆は鋭く、読んでいて飽きさせない。しかもほぼ実名で外務官僚が槍玉にあがっている。しかし、あんなことがあった、こんなことがあったという記述が多く、基礎知識がない(大使・公使・領事の違いがわからない/外務省の役職名がよくわからない)私には、戸惑う箇所も多かった。
 さらにこの著作には、天木氏が体験したことと見聞したことが混在して書かれているため、前者については詳しいが、後者については「一般的な解説」にとどまっているという印象だった。たとえば天木氏は在外勤務が長いため、本省と政治家の癒着や相克、たとえば鈴木宗男や田中眞紀子との関連についてはほとんど言及がない。この点が大いに不満であった。
 しかしながら、在外公館職員にはすべて特権が認められる「外交旅券」を発行しているのは日本だけらしいなど、この書を読んで知りえたことも多かった。ただ天木氏は政治家を指向しているので、この書は暴露本としてだけでなく、氏の「所信表明」的色彩も濃い。それが読んでいて面白く感じなかった。もっと、外務省の堕落ぶりを資料や他者の見解を交えて書かれたほうがよかったのではないだろうか。
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