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「対岸の彼女」角田光代 ☆☆☆

 角田光代の作品は以前、短篇集「空中庭園」を読んで、冒頭の書き出しが凝った作家だなと思ったが、「空中庭園」では特に心に残る作品はなく、最後まで読めなかった。
 さて、この「対岸の彼女」だが、これも読むのにかなり苦労したが、どうにか最後まで読み通した。どうも彼女の作風と私の感性はあまり合わないようである。
 物語は主婦の小夜子と女性起業家の葵、それに高校時代の葵とナナコ(魚子と書くけど、ナナコはこの名を嫌っていない)の四人の間で進められる。中盤は高校時代の葵と現在の葵や小夜子のエピソードが交互して語られ、終わりにそれがひとつにつながるように構成されている。
 内容的には女性心理はよく書けていると思うが、細部が突っ込みどころ満載で、興をそがれる箇所が多々あった。それにラストの小夜子が葵のもとを再び訪ねるという終らせ方が予定調和に感じられ、ナナコの手紙を小夜子が見つけるシーンなどは「作家都合」に感じられた。
 女たちの結婚願望や焦燥を書いた作品としては篠田節子の「女たちのジハード」を、女子高生二人の親近感を書いた作品としては吉本ばなな「TSUGUMI」を読んだことがあるが、この二作品にくらべて「対岸の彼女」はどっちつかずな構成で、かなり見劣りがするように思え、読み応えもあまりなかった。よってお勧め度は☆3である。蛇足ながら、直木賞受賞作品である。
 
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