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「マルサの女」「マルサの女2」伊丹十三

 長野県のラブホテルが香川県の休眠宗教法人を買収し、「ご休憩」「ご宿泊」料の総額14億円を、なんと「お布施」として税務処理していたため、国税局の査察が入ったというニュースを読んだ。
 このニュースを読み、伊丹十三の映画「マルサの女」とその続編の「マルサの女2」を思い出した。「マルサの女」で査察に入られる権藤(山崎努が演じた)はラブホテルを何軒も経営し、「マルサの女2」で査察に入られる宗教法人は、笠智衆が演じた休眠宗教法人の僧侶から買収したものである。映画公開は「マルサの女」が1987年、「マルサの女2」が1988年だから、二十年以上前に伊丹監督が映画で描いたストーリーが、いまも現実に進行していること驚かずにはいられなかった。この事実は、伊丹監督が時代の先を読んでいたことを証明するものであろう。それとも脱税の世界は、十年経とうが、二十年経とうが、何も変わらないということかもしれない。
 それはともかく、彼は「スーパーの女」の中でも、食肉を偽装する肉屋(六平直政が演じた)の姿を描いているが、これなどは昨年の岐阜の「丸明」の食肉偽装事件を、あたかも予言するかのような内容である。
 伊丹映画は社会性に優れるだけでなく、娯楽性にも富み、音楽・照明・カメラワークも素晴らしく、私はほとんどの映画を観た。しかし不幸にして、伊丹監督は自ら命を絶ったため、彼の新作を観ることもうできない。彼は俳優として、エッセイストとして、そして監督として、マルチな才能を見せただけに、その最期がいまさらながら惜しまれてならない。
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