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田母神俊雄氏が8月6日に広島で講演を行う

 元航空幕僚長の田母神俊雄氏が、8月6日の原爆が投下された日に、広島にて「ヒロシマの平和を疑う」と題する講演を行う(主催:日本会議広島)と発表され、論議を呼んでいる。
 まず、田母神氏について私見を書く。彼は航空幕僚長在職中、アパグループの主催した「真の近現代史観」懸賞論文に「日本は侵略国家であったのか」と題した論文を応募し、1等入選したが、その内容が政府見解と大いに異なるため、辞職にいたった人物である。政府は更迭を検討したが、更迭させるに至らず、定年退官という形により、退職金6000万円あまりを満額手にして自衛隊を去った。
 この論文は私も読ませていただいたが(読もうと思えば、今でもWIKIから読める)、実にお粗末な内容である。秦郁彦氏からは引用が出鱈目で不愉快だと告げられているが、内容は総花的な個人的見解の羅列に過ぎず、その根拠となる基礎データも示さず、また肝心な箇所は櫻井よしこ氏の引用で済ますなど、実に低レベルな内容であると感じた。聞けば、田母神氏はアパグループの元谷会長主催のゴルフコンペに参加したことがあるそうである。そのため、受賞は「出来レース」との批判を浴び、賞金の300万円は受け取りを拒否したそうである。いはく「金が欲しくて応募したのではない。ただ、日本人に誇りを持ってほしくて書いたのだ」というのが本人の弁である。しかしこの論文を読めば、あまりのお粗末さに、日本人である私は誇りを持つどころか、この程度の人物が自衛隊のトップにいたことを恥ずかしくさえ思った。しかもアパグループといえば、イ・ホームズの藤田社長が耐震偽装を告発し、文藝春秋が出版を日和見した会社ではないか(詳細は6/2の記事を参照してください)。彼の受賞に、日本の保守勢力の「談合」めいたキナ臭さを私は感じた。少なくとも文章を書く人間ならば、彼の「論文」がとても論文とは呼べないシロモノであることは一目瞭然であろう。
 さらに田母神氏は名古屋高裁が自衛隊のイラク派遣が違憲であると判決を出した際は、「そんなの、関係ねぇ」とのたまい、さらに「オッパッピー」と言えばよかったとのたまうような人物である。彼が「たけしのTVタックル」に出演しているのを観たが、国会議員には「センセイ、センセイ」とへつらい、しかし自分の発言の矛盾を指摘された際は、抗弁できずにいらだちを見せていた。そんな人物がよりによって8月6日の原爆を投下された日に、広島で講演を行うことで波紋を呼んでいる。
 広島市の秋葉市長は「被爆者や遺族の悲しみを増す。その心情を理解してほしい」という理由で期日の変更を要請し、また県被団協など7団体は抗議文を送付した。これに対し、主催者である日本会議広島は「核武装の講演ではない」と突っぱね、さらに市長の要請は「民間団体を排除する動き。思想信条を侵害することになる」と反発している。田母神氏は「主催者からの依頼がない限り、日程変更はしない」と、表明した。以上は、本日の中国新聞より参照。
 この問題について考えてみたい。まず「理」は主催者側にあると考えられる。憲法で保証された言論の自由を、なにびとも侵害できない。それがわかっているから、市長サイドも「情」に訴える要請という形式を取ったのであろう。理と情、そのいずれを重んじるべきかについて、軽々しく語ることはできないと考える。理を重んじるのは当然だが、理だけで生きていては、あまり人生に「潤い」がないと考えるからだ。
 私個人としては、田母神氏が広島で8月6日に講演を開こうとも、いっさい構わないと思う。ただ、その内容があまりにお粗末であれば、田母神氏は「恥の上塗り」をするだけだと考える。
 広島の平和運動については、旧社会党系と共産党系に分裂したために県被団協というまったく同じ名称の団体が存在し、かつ被爆者団体が7団体もあるように、外部からはその実態はわかりにくい。また行政と民間、あるいは在日や労働組合関連などの団体の実態もよくわからない。その点を踏まえて、外部からの意見として、田母神氏が丹念に平和運動(核廃絶・被爆者援護・平和教育などを含む)の実態を調査し、資料を踏査した上で、自らの「見識」を述べる自信があるのならば、私は彼の講演を拝聴したいと思う。
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