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「さようなら、そしてこんにちわ」荻原浩 ☆☆

 荻原浩は好きな作家である。若年性アルツハイマーを描き、渡辺謙主演で映画された「明日の記憶」(映画も観た)、製麺会社のお客さま相談室の人間模様を描いた「神様からひと言」、リストラされタクシー運転手になった苦悩を描いた「あの日にドライブ」の三作品を読んだ。
 さて、この作品だが、上記三作品と異なり、小説宝石、小説すばるに掲載された作品を集めた短篇集である。まずこの本の帯が、この短篇集のすべてを言い表しているように思えるので、紹介する。「いっしょうけんめい翻弄される人々/いろいろあるさ、人生だもの/世のため、人のため、そして家族のため、働き者の悲哀を描く、筆者独壇場の傑作集」
 この帯に惹かれて購読したが、いささか期待はずれだった。短編ごとに主人公は異なり、葬儀会社社員・農業を始める元会社員・スーパーの売り場主任・イケメンのナイトレンジャーに熱を上げる主婦・頑固なすし屋店主・駆け出しの料理研究家・クリスマスを祝いたい僧侶と、多種多彩である。かつまた個性豊かなキャラを立て、哀歓を描くストーリー運びはさすがである。だが長編に比べて、キャラを描くことに腐心し、ストーリがどれもあっさり終ってしっまているように感じたのが残念だった。荻原氏は短編より、長編が得意じゃないかと、この短篇集を読み終えて感じずにはいられなかった。
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